Broom香房〜里山ハーブ暮らし

千葉は外房、いすみ市岬町。田んぼが広がるのどかな里山のはずれ。
花とハーブのガーデンと小さなアトリエSHOPからのおしらせや 日々の暮らしを綴ってゆきます。

August 2007

夏の終わりと秋のはじまりの草原

はじめてその場所に降り立ったとき、その草原はどこまでもどこまでも淡い薄紫色のまつむし草とわれもこう、すすきにおみなえしが風に優しく揺れていて、

もしも天国の花畑があるとしたらきっとこんな場所に違いない。。。と思ったくらい、心安らぐ、自然な自然な花の草原。

その景色は忘れられずにいたけれど、ここ数年は会いにゆけず、ほんとうに何年ぶりかでその場所を訪れてみた。
乙女高原
大好きなまつむし草が咲き乱れる季節にはちょっと早かったけれど、夏の終わりと秋のはじまりの草原には

ススキやチガヤなどのグラス類に入り交ざって、
たちふうろ草、ヒメトラノオ、ヤマハギ、タムラソウ、ノハラアザミ、ツリガネニンジン、オミナエシ、キンミズヒキ、ワレモコウ、
カワラナデシコ、ヒヨドリバナ、
ヤマハハコ、シシウド、アキノキリンソウ、ウスユキソウ、イタドリ。。。。
あざみマツムシソウ
たくさんの野の花たちに会えた!













ここは標高1600メートル、亜高山帯特有の高茎草原。茎の長い優しげな草花たちがススキなどのイネ科の植物と共生している。
この草原の景観を守るために多くのボランティアの方の手による遊歩道の整備や初冬の草刈り、植生調査が行われてるそう。

いつまでも、いつ訪れても、この自然のお手本のような草原が美しく、その中を歩くだけで心癒してくれる、そんな場所でありますよう。


心に刻まれる美しい風景や音や香りや一瞬にたくさん出会って、そっと引き出しにしまっておいて、
それがいつの日にか、自分の中で感性となって自然に自然に引き出されていったらいいな。。と思う。

この日、アサギマダラという水色のすりガラスのような羽を持った蝶にも出会えた。
ひらひら、ひらひら、草原の花の中を飛んでいた。



グリーンリーフ

緑の葉っぱ を 

ただそれだけ  

なのにその緑がそこに入るだけで

いまひとつ何か足りなかったモノや空間に

みずみずしさと

生き生きした感覚と光が



庭のいろんな木にからまって、じゃまもの扱いのやまいものつる、

ちょっと自然な感じの草の緑が欲しくて、作家さんの花器にちょこっと
にょろにょろ花器
それから、流木と錆びた金網でつくってある飾り額の試験管の中にもちょいと。
流木額



ほらね。

空間が息を吹き返したように

みずみずしくなった







*陶器の花器はにょろにょろっとした感じがおもしろい吊り下げ型のもの。
 ブルーム香房の土間ギャラリーにて展示販売中。

 陶芸作家・佐々木直美さんの作品です。
 
 






赤のハーブティー

ecfefe90.jpg私の毎日の定番、お気に入りのハーブティーはこの赤のハーブティー。

ドライのハイビスカスとローズヒップのブレンド。

夏は毎日、お風呂あがりにアイスで。これがたまらなくおいしい!

そしてきょうみたいな暑い日、外での園芸作業でたくさん紫外線を浴びて、汗をかいたあとにも、たっぷりゴクゴク。

ハイビスカスは南のほうで育つハイビスカス・ローゼルという品種のがくを乾燥させてくだいたもの。
(*写真の葉っぱはその品種)
これが赤のハーブティーの正体。クエン酸を含んでいるので、少し酸味があります。

そして、ローズヒップはバラの実。ビタミンCがたっぷり!

この2種の組み合わせはブレンドハーブティーの中でも美容と健康という面から女性に人気絶大ですネ。

キレイなこの赤い色もすてきです。

レモンスライスを入れたり、ミントの葉っぱを入れてスッとするさわやかさをプラスしたり、甘みが少し欲しいときにはハチミツを入れたり。。。

時にはちょっとバリエーションを変えて楽しんでます。

余談ですが、ショップのほうにもいろんなドライハーブティー、お試しサイズ袋であります。少し多めで欲しい方には量り売りも。
お好みで試飲もできます。。と黒板に書いてマス。

効用を考えて、各種ブレンドもできますよ。

夏旅 ちいさな瀬戸の島にて

夏の帰省で、ふるさとのちいさな町の港からふらっと船に乗って瀬戸内海に浮かぶ小さな島に渡ってきた。

暑い日だったけど、船は昔にくらべてずいぶん早いスピードでぐんぐん海をつっきってゆく。海風は涼しい。

瀬戸内の海にはやはり特別な想いが宿る。

いつでも穏やかで波間はきらきら光っていて、小さな島がいくつも海に横たわる。
こんな景色の海はここだけだから。。
広島で働いていた独身時代に何度も海沿いを走る山陽本線・普通列車に乗って実家のある徳山(現・周陽町)間を往復した。
新幹線を利用すればあっという間の30分。でもあえて、海沿いをのんびり走る普通列車で。車窓に広がる瀬戸の海はどこまでも優しく懐かしい。
四国にも仕事でよく海を渡ったなぁ。。
瀬戸内
そして8月、お盆の暑い一日、ひとりで大津島へ。
映画”出口のない海”でロケ地にもなった、回天(人間魚雷)の訓練基地が当時のまま残る、静かな島。
小高い丘の上には回天記念館が造られていて、ほんの62年前の出来事を語り継いでいる。最後の捨て身の機密作戦だっただけに多くの文書などは焼却され、戦争後、残った回天は瀬戸内の海の奥深くに沈められたらしい。。。

たくさんのモノクロームの写真や手紙や残された遺品など見てると胸がつまされてどうしようもなくなった。みんな20歳前後の若者。写真の中でみんなでつかの間の笑顔も見せている。
尊い命を国を守るためにとささげて散っていった、それは本当にたった62年前の現実。
折りしも、憲法9条の改正問題が浮上している昨今、もう一度憲法9条が生まれた背景とその精神を振り返って考えてみる必要性があるのではないかと思う。

トンネル
記念館の丘を下って、長いトンネルを歩いてゆくと目の前にまぶしい静かな海と当時の基地がひっそりと姿を現す。
この海も山もみんなすべてを知った上で今はただ静かにそこに。。。
回天
機会があったらぜひ、訪れてみてほしい。
小さな島に眠る未来に託された想い、きっと感じることができると思うから。






*おまけ   野良の台所
野良の台所
島の船着場近くにあるちいさな食堂。
船の時間が迫っていて、時間がなかったので食堂のおばちゃんたちが塩むすびと
たこの焼いたのを紙に包んでくれた。
おいしかった〜。
ねこまんま定食というのもあったよ。






夏の空とサルスベリと店看板

暑い日が続いてますね。外はぎらぎら照りつける太陽。

水遣りも一仕事。。ちいさな鉢植えやたくさんあるポット苗たちはすぐに乾いてしまうので、最近のこんな日照りの日には朝と夕に水遣り、そして涼しくなってきたら草取り。。庭や畑に出るとすぐに時間は過ぎていってしまいます。
さるすべりと看板
夏の青い空にさるすべりの花

どんなに日差しがきつくても元気な花木。

この木の枝にお店の看板、引っ掛けてぶらぶらさせてます。

OPEN看板とP看板は私の手作り。文字を描くのはなかなかムズカシイです。
が、少々へたっぴいでも、手作りの味ってことで。。。
P看板
立て看板は去年10月のオープンの前にイラストレーターでもあり、ガラス・布小物作家、絵本作家でもある、私の大好きな不思議友達のヒサマツエツコちゃんにうちで描いてもらったもの。
彼女のつくる作品すべてにはストーリー性があって、独特の世界が広がってます。

毎週、お店を開ける曜日には看板出して、緑色のパラソルさして、始めます。
(ちなみに開店営業日は毎週、木・金・土と第2、第4日曜日)




ついでに今現在の土間ギャラリーの様子も写真で一部チラッと。
*写真のところ、クリックすると拡大して見れます*

土間ギャラリー

夏向けにガラスの器に涼しげこけ玉あわせたものや、ちいさな貝殻の多肉よせうえ、
蜜蝋キャンドルや花器、鉢物、ワイヤーのかご、室内向けのグリーンなどなど。。




夏の古民家ギャラリーの土間は外がどんなに暑くてもときおり涼しい風が通り抜けて、ひんやりゆるりと過ごせます。。
昔の家はやっぱり暑くてむしむしする夏向けにできてるんだなぁって改めて思ったり。

そのかわり、冬は半端じゃなく、凍えそうに寒いです。。。いい時期は短い。。

今週末から帰省のため、ホームページでもお知らせしてますが、2週目、3週目の営業日、夏休みしてます。。

4週目、23日の木曜日からはまたいつもどうり、お店開けてます。
営業日以外でも、自宅兼ねたアトリエ&ギャラリーショップですので、居れば気軽に寄っていただいて大丈夫です。(ちょくちょく用事でお出かけしてたりするので、遠方からの方はご連絡いただけると良いかも。。です)

ゆったり涼みにきてくださいマセ。お茶時間しましょ。


子供のセンス

きょうは午前中からにぎやかに子供たちとお母さんがやってきて、土間スペースで楽しい”芝ぼうや” づくり。
土間で教室 芝ぼうや
靴下に土入れて、芝のたねを蒔いて、顔を用意したボタンや珈琲豆、ウッドビーズ、
木の実、モールなどで好きにつくってゆく作業。

作った芝ぼうやを見てひたすら感心!

子供たちのセンスはキマリごとも迷いもなく、感じたまま、つくりたいまま、

自由に手とココロが動いてしまうんだね。
女の子 芝ぼうや
ちいさな女の子たちはやっぱりピンクがお好き?

耳をつけたり、髪どめみたいに頭に花をつけたり。。

と〜ってもかわいい!








対して、男の子たちのは。。というと”かなり強烈キャラクター”
思いもよらぬカオにしあがっていて、これまた感心。
男の子 芝ぼうや
手をつけたり、足をつけたり、羽をつけたり、宇宙人みたいに頭にアンテナ?たってたり。。。


ひとりひとりの個性もばっちりで、楽しいのがたくさん、出来あがりました!

あとは、ひたすら芝の髪の毛が生えてくるのを待つばかりなのです。



ママとぼくの傑作品

芝ぼうやUP




本の紹介

ハーブで楽しむ庭づくり

BroomGardenで撮影した写真やハーブ活用法、あれこれを 丁寧にご紹介してるハーブ実用本です。 育てやすいおすすめハーブの図鑑つき!詳しくはこちらをクリック!

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Sachiko Higashiyama

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