旅の空から。

3日めはまた岡山から朝早い電車で瀬戸内海沿いの線路を下る。

倉敷、福山、尾道、広島。。。岩国、徳山。

広島からの下り、山陽線は車窓におだやかな瀬戸内の海とちいさな点在する島が広がって、昔何度も往復した大好きなふるさとの風景。

水面は夏の陽光に照らされてきらきらきらきら。。。

また帰ってきたよ。

そして、この夏は4月に亡くなった母の初盆。

いろいろ済ませて、そして、弟とふたり、母の生まれふるさと、みかんの島へ。

小さい頃一度だけ、弟と母とわたしと、バスに揺られて母の生まれ育った海のすぐそばの古い家へ泊まりにいったときのこと、思い出してた。

悲しいことも嬉しいこともいろいろあっただろう生まれふるさとに母はなかなか帰ろうとしなかったから、たぶん、たった一度だけ。

波の音が子守唄のように寄せては返す。

遠い記憶のかけらは景色や音や匂いとともに

ひとつずつひとつずつよみがえってくる。
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大島の海はどこまでも透き通るくらい美しくて、おだやかなおだやかな景色と空気と
ゆるやかに流れる時間と。

それは今も変わらない。






島をぐるりと一周めぐってる途中で、なんだかにぎやかな”しまの駅”。
おおきなスイカがごろごろ並んでたり、さすが長寿村!90歳のおばあちゃんのつくった漬物や切干大根、みかんのジャムなんてのもあったりして。
なかなかよい店だったな。
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また桜咲く春にやってこよう。

母が帰れなかったそのぶん、私がこの島を渡るよ。